21年目の杜のホールはしもとは、音楽で旅をする


音楽は、日本を飛び越えて世界中を、過去も現在も自由に旅することが可能です。どのような時も。

21年目を迎えた杜のホールはしもとは、皆様とともに新たな旅へと出航します。
今回の案内人は、チェリスト宮田大とピアニスト福間洸太朗。彼らが皆様を「フランス」へとご案内します。

今回の旅は、フランス音楽史のポイントに寄港しながら、20世紀から19世紀初頭へ遡ります。
はじまりは、20世紀最高の音楽教師と称されるナディア・ブーランジェ。門下にはガーディナー、コープランド、バーンスタイン、バレンボイム、さらにピアソラやミシェル・ルグラン、キース・ジャレット———音楽のジャンルを越えて、20世紀音楽を彩る錚々たる名が並びます。一方、彼女自身の作品を耳にする機会は少なく、作曲家としての一面を再発見する貴重な機会となりそうです。
次に、ドイツ音楽から連綿と続いた様式を一変し、音楽史において世界を変えたクロード・ドビュッシー。
最後に、ドイツ音楽の流れを受け継ぎながらも、フランスに新しい作風をもたらし独自のスタイルを切り拓いたセザール・フランク。

情感を揺さぶるような歌謡性と表現力で魅了する宮田大、ノーブルな音色と青白い炎のような激情性との両面を持つ福間洸太朗。彼らは、そして彼らによって紡がれる音楽は、どのような世界に連れて行ってくれるのでしょうか。

21年目の杜のホールはしもとは、音楽で旅をする———。
いざ、出航です！


【プロフィール】
チェロ／宮田 大
2009年ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。
スイスのジュネーヴ音楽院卒業、ドイツのクロンベルク・アカデミー修了。
録音活動も活発で、2021年発売の最新アルバムは、ウェールズ弦楽四重奏団、三浦一馬、山中惇史らを迎えた『Piazzolla』をリリース。2020年はギタリスト・大萩康司との初のデュオアルバム「Travelogue」、2019年はトーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコティッシュ交響楽団との共演による『エルガー：チェロ協奏曲』をリリース。欧米盤が、欧州のクラシック界における権威のある賞の一つ「OPUS KLASSIK 2021」において、コンチェルト部門(チェロ)で受賞。マスメディアでも「らららクラシック」「題名のない音楽会」「徹子の部屋」などへ出演している。
杜のホールはしもとへは、「シリーズ杜の響きvol.11ジュピター弦楽四重奏団」（2008年2月）以来の登場となる。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製A.ストラディヴァリウス“Cholmondeley”。

ピアノ／福間洸太朗
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。20歳でクリーヴランド国際コンクール優勝（日本人初）およびショパン賞受賞。
これまでにカーネギーホール、リンカーンセンター、ウィグモアホール、サントリーホールなどでリサイタル他、クリーヴランド管、モスクワ・フィル、イスラエル・フィル、ドレスデン・フィル、トーンキュンストラー管、N響など国内外の著名オーケストラとの共演も多数。2016年7月にはネルソン・フレイレの代役として急遽、トゥールーズ･キャピトル管定期演奏会においてトゥガン・ソヒエフ指揮でブラームス《ピアノ協奏曲第2番》を演奏し喝采を浴びた。
CDは『バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ』（ナクソスジャパン）など17枚をリリース。2020年7月より珍しいピアノ作品を取り上げる演奏会シリーズ「レア・ピアノミュージック」をプロデュース。テレビ朝日系「徹子の部屋」「題名のない音楽会」、NHK テレビ「クラシック音楽館」「クラシック倶楽部」等に出演。
杜のホールはしもとへは、「シリーズ杜の響きvol.42」（2020年2月）で初登場。「ピアノ・トランスクリプション」をコンセプトにユニークなプログラムで聴衆を魅了した。
第39回日本ショパン協会賞受賞。現在ベルリン在住。



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