午後のうるおいコンサート
北村朋幹ピアノ・リサイタル
午後のひとときに、気軽に音楽をお愉しみいただけるシリーズ「午後のうるおいコンサート」。このシリーズでは、国内外で注目を集め、今後の活躍が期待される素晴らしい若手アーティストをこれまでにもご紹介してきました。
14歳での東京音楽コンクール優勝は大きな話題となり、その後もリーズ国際ピアノコンクールで内田光子、小川典子などに続く入賞を果たした輝かしいコンクール歴はもちろんのこと、繊細かる知的なピアニストとして注目される北村朋幹。「前奏曲」で始まり、「前奏曲」で終わる今回のプログラムも、北村ならではの深いテーマが隠れているようです。ぜひ鬼才・北村朋幹の世界を体感して下さい。
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「ちょっとイタリアをおもわせる海に浮かんだバルカロールから、かたちを借りています」
※ドビュッシー:《12の練習曲》より第8曲〈装飾音のための〉について、出版社デュランに宛てた手紙より引用(『作曲家別名曲ライブラリー⑩ ドビュッシー』音楽之友社)
最晩年、病に冒されながら産み落とした作品を通してドビュッシーが見ていたのは、どこかショパンやベートーヴェンの晩年の作品にも通ずるような、限りない自由に溢れた、あたたかくやさしい光の広がる世界だったのかもしれません。
もしも音楽が「ここではないどこか別の世界」に行くための芸術ならば、リサイタルというのはひとつの長い旅のようなものなのでしょう。
ショパンの、今という場所を通りすぎていくような前奏曲から出発する今回の旅は、あまりにロマンティックなイタリアの饒舌な愛の歌や、どこまでも続いてゆく夢の中のゴンドラの旅を経て、晩年のドビュッシーが辿りついた究極的な12の幻影を目指します。
打ちあげられた花火のあとの静寂で、何が見えるのか、何が聴こえるのか。
北村朋幹
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公演情報
公演日
時間
会場
内容
リスト:3つのペトラルカのソネット
(巡礼の年 第2年 《イタリア》 S.161 より)
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 作品60 [ナショナル・エディション版]
ワーグナー(リスト編曲):歌劇《トリスタンとイゾルデ》 より
〈イゾルデの愛の死〉 S.447
ドビュッシー:《前奏曲集》 第2巻
※曲目は都合により変更になる場合がございます。
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