＼出演者メッセージ／

初めて「杜のホールはしもと」にて演奏できることを、とても嬉しく楽しみにしています！
阪田さんとは2020年にデュオにて初共演してから、たくさんの共演を重ねてきました。
今回はブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲というプログラムを聴いていただきます！
私達は、これまでブラームスを3曲とも取り上げてきていますが、全曲を一度に演奏するのは今回が初めての機会になります。

ブラームスは私にとって特別な音楽だと感じています。
温かく深く、情熱を帯びた中にもどこか物悲しさがあるような、人の感情のように何か割り切れないものが表現されているように感じるのです。
そして、どこまでも美しいメロディに心動かされます。
いつも弾くたびに、言葉に表せない感情を音に乗せて表現できることを、音楽家として喜びを感じています。
聴いていただく皆さんにも、心に沁み入るような、そんな瞬間があることを願いながら演奏したいと思います。

実は昨年4月、私達はこのブラームスのソナタ3曲をレコーディングしていまして、今回は、CDリリースを記念した演奏会（ツアー）でもあります。
ぜひ 7月6日の演奏会と共に、CDも併せて楽しんで頂けると嬉しく思います。
ご来場お待ちしております！！

辻 彩奈


この度、杜のホールはしもとにて演奏できることをとても楽しみにしております。

ヴァイオリンとピアノが奏でる美しい旋律の数々とそれを支える温かい和声が特徴なブラームスによる3つのヴァイオリンソナタは、古今東西のヴァイオリンとピアノのためのソナタの中でも特別な位置にいる名曲です。その3曲を、素晴らしいヴァイオリニストの辻彩奈さんと演奏いたします。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタではピアノがヴァイオリンを支えるだけではなく、ピアノが音楽の中心となっている要素も多くあるため、ヴァイオリンとピアノの双方の魅力を余すことなくお楽しみいただけるかと思います。
3曲とも異なった魅力をもっているので、ぜひ会場にてお気に入りの一曲を見つけていただけましたら嬉しいです。

7月6日、杜のホールはしもとにてお待ちしております！

阪田知樹

---------------------------------

【プロフィール】
◎ヴァイオリン／辻 彩奈　Ayana Tsuji
1997年岐阜県生まれ。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位、併せて5つの特別賞を受賞。モントリオール響、スイス・ロマンド管、ベトナム国立響、札響、N響、読響、都響、名古屋フィル、大阪フィルなど国内外の主要オーケストラと共演している。2018年「第28回出光音楽賞」、2023年「第24回ホテルオークラ音楽賞」を受賞。小林健次、矢口十詩子、中澤きみ子、小栗まち絵、原田幸一郎、レジス・パスキエの各氏に師事。東京音楽大学卒業。2019年、ジョナサン・ノット指揮／スイス・ロマンド管とジュネーヴ及び日本にてツアーを実施し、その艶やかな音色と表現によって各方面から高い評価を得た。コロナ禍にあって国内公演の代役で幅広く活躍したことは、レパートリーを広く拡充すると共に、経験を深く積むことにつながった。使用楽器は、NPO法人イエローエンジェルより貸与のJoannes Baptista Guadagnini 1748である。

◎ピアノ／阪田 知樹　Tomoki Sakata
2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール（ハンガリー・ブダペスト）第1位、6つの特別賞。2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4位入賞。第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。キッシンゲン国際ピアノオリンピックで第1位及び聴衆賞。ヤーノシュ・コヴァーチュ、尾高忠明、アンドレア・バッティストーニ、井上道義、大野和士他諸氏の下、チェコ国立響、N響、ハンガリー国立フィル、ベルギー国立管等と共演。世界20か国以上で演奏を重ねる。CDは2枚リリース。音楽之友社より阪田知樹ピアノ編曲集『ヴォカリーズ』『夢のあとに』、また作曲作品《アルト・サクソフォーンとピアノのためのソナチネ》を出版。NHK「クラシックTV」をはじめ、テレビ・ラジオ等メディア出演も多い。2017年「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」、2023年「第32回出光音楽賞」、「第72回神奈川文化賞未来賞」、「第20回ベストデビュタント賞」を受賞。