杜のホールはしもと

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《インタビュー 》挽歌-BANKA-相模原公演へのメッセージ

2016.12.12

12/20(火)に開催する、演劇公演トム・プロジェクト プロデュース「挽歌」に出演される安田成美さん、高橋長英さんから相模原公演に向けてメッセージが届きました。

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安田成美

今回、私が演じる高山佳織は、“短歌”を通して日常に、そして
自分の現状にしっかりと目を向けている女性です。現実に起きた
「東日本大震災」という大きな出来事に、どのように向かい合い、
そこからどう歩き出すのか。「挽歌」は、一歩でも前に進もうと
する人々の物語です。これまで出演していた舞台作品では非日常
の役を演じることが多く、今回のように、現実的な“日常”を演じ
るのは初めてです。震災のような大きな問題でなくとも、私たちの
日々の暮らしの中にも、いろいろな困難はつきものです。息切れし
たり、立ち止まったりしたときに、この作品をふと思い出していた
だけたら、そして背中を押すことができたらと思って演じます。
今回の舞台でも、一人でも多くの人の心に触れることができたら
嬉しいです。劇場でお待ちしております。

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高橋長英
 
去年の「スィートホーム」に続いて劇団チョコレートケーキの
古川健、日澤雄介コンビの作品に出演させていただき、感謝すると共
に身の引きしまる思いです。素晴らしい戯曲と適格で深く人の心を読
み解く演出、何処迄その劇世界に入って行けるか、悪戦苦闘の稽古場
での毎日です。福島の原発事故も収束どころではない状態、避難所で
つらい日常を送っていられる多くの人々、それに対してその援助を早
く打ち切り、未だ未だ安全ではない所に帰そうと画策している権力者、
原発再稼働を民意に反して強引に押し進め、海外に原発を売り込もう
とするなど、もはや正気の沙汰とは思えません。日本は何処に行こう
としているのでしょう。でもこの芝居も最後は或る希望を観客の皆
さんに託して終っています。とにかく平凡な当り前の日々を懸命に
生きようとしている人達の物語です。皆さんの心に少しでも「灯」が
ともる様な舞台になればと、切に願っています。

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(C)Yuji Hori                

 
 
 

公演は、12/20(火)19:00 杜のホールはしもと・ホール

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トム・プロジェクト プロデュース「挽歌」