日本フィルハーモニー交響楽団

タクトリ的、日本フィル第11回相模原定期の聴きどころー③

2018年04月19日

つい先日までは桜が咲いていたのに、すっかり新緑が美しい季節になりましたね。
キラキラとした日の光の中にいると、何だか心も明るくなって、たくさんの音楽のシャワーを浴びたくなります!

 

さて、いよいよ第11回相模原定期のタクトリ的聴きどころも最終回。チャイコフスキーの《交響曲第4番》です。
この作品が書かれた頃、チャイコフスキーは最も変化に富んだ日々を過ごしています。なかでも、対照的な二人の女性との出会いが、大きな影響を与えました。

一人目は、裕福な未亡人であったフォン・メック夫人。彼女からの支援によって、チャイコフスキーはわずらわしい音楽院での教員生活から抜け出し、作曲活動に力を入れることができました。奇妙なことに、二人は文通のみで、一度も会ったことがなかったそうです。それでも、彼女とのこの手紙のやりとりが、現在ではチャイコフスキーの創作活動の貴重な資料となっています。
二人目は、妻となったアントニーナ。ところが、この結婚によってチャイコフスキーが入水自殺を図り、何とわずか20日で別居!残念ながら、不幸な結末に終わりました。
ここでは詳細を触れませんが、チャイコフスキーはこの作品を献呈したフォン・メック夫人に各楽章の説明文を送っています。第1楽章で「交響曲全体の核となる示導楽想、『運命』」と語っているように、作品全体からは運命に苦悩する人間の姿を想像することができます。

 

さて、ここで一つの共通点にお気づきでしょうか。
今回の演奏作品の全曲をとおして「女性」がキーワードになるようです。

このように、プログラムをいろんな角度から見てみると道すじがあったりするので、コンサートごとにみなさんもぜひ考えてみて下さい!!

 

ちなみにちなみに、当日はマエストロ、アレクサンドル・ラザレフさんがプレトークをして下さいます。マエストロがプレトークをして下さるのは、すっごく貴重なことなんだそう。相模原定期だけのおまけです。マエストロのお話を聴いて、タクトリもしっかり勉強しなくては!

 

それでは、みなさん。当日は会場でお待ちしています。タクトリも、どこかにひっそりといるかもしれませんよ。