日本フィルハーモニー交響楽団

クラシック音楽入門講座第1回終了!

2015年05月29日

5月27日(水)に「クラシック音楽入門講座 第2期 もっと知りたいオーケストラのこと」第1回終了しました。
昨年度よりもたくさんのお客様がご来場し(ありがとうございます!)、第1回は作曲家特集『マーラー』~交響曲第5番を中心に/オーケストラの中身(1)金管楽器をテーマに、次のような構成でお話ししました。

 

第1章 作曲家グスタフ・マーラーの存在とは
・生い立ち
・人となり
・人生

第2章 交響曲を一挙にご紹介
・第1番《巨人》
・第2番《復活》
・第3番
・第4番
(・第5番)
・第6番《悲劇的》
・第7番《夜の歌》
・第8番《千人の交響曲》
・第9番
・大地の歌
・第10番

第3章 交響曲第5番
・成り立ち
・各楽章の紹介

第4章 金管楽器のご紹介

 

今回は、マーラーという作曲家はどのような人で、どのような作品を書いたのか、というお話が中心。
また、マーラーやブルックナーは男性が好む場合が多いといった裏話もあったり。
みなさん、とても熱心に耳を傾けて下さいました。

特に、第5番はベートーヴェンの交響曲第5番で語られる「暗から明へ」という構成の模倣がみられるとのこと。
確かに、第1楽章冒頭の葬送行進曲から第5楽章の盛り上がりは、高揚感バツグン。
そういえば、11月の第6回相模原定期で演奏されるチャイコフスキーの交響曲第5番も「苦悩から勝利へ」という構成だと言われますね。
作曲家たちは、ベートーヴェンを意識しながら創作したのでしょうか。

そうそう、今年度の相模原定期では、マーラーとチャイコフスキーの第5番を聴き比べられるチャンスでもあるのです!
ぜひ、二人の作曲家による違いを発見して下さい。

 

余談ですが、第5番ののちに《悲劇的》と標題を持つ第6番を書いたマーラーの心情は、どんなものだったんだろう?なんてことを、講座終了後に益滿さんと話しました。
だって、奥さんのアルマと結婚したばかりで幸せ絶頂期だったのに!悲劇的って!
これには、14人のうち7人もの兄弟を失ってしまったマーラーの出自が影響していて、アルマとの幸せを失ってしまうのが怖かったのかなぁ、なんて想像してみたり。

作曲家のことをちょっと調べるだけで、こんな風に作品を聴く楽しみ方も広がりますよね。

 

第2回は、世界のオーケストラというテーマで、世界の名だたるオーケストラをご紹介します。
オーケストラによってどんな違いがあるのでしょう?
お気に入りのオーケストラを見つけて、みなさんも音楽鑑賞を楽しんで下さい♪

 

オマケ

クラシック講座

愛器ホルンを吹く益滿氏。なかなかの腕じゃった。