日本フィルハーモニー交響楽団

第12回相模原定期演奏会

※指揮者による演奏会の聴きどころや曲目を解説する
プレトーク(14:00~14:15)があります。

第12回 2019年1月19日(土) 14:30開演(13:45開場)

指揮:山田 和樹 [ 日本フィル正指揮者 ]
チェロ:横坂 源

[曲目]
サン=サーンス:チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33
ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 作品27
※出演者・曲目等は変更になる場合があります。

山田和樹と東西の音楽をめぐる旅へ

第12回は、ラザレフからバトンを引き継ぐかたちで、正指揮者・山田和樹がロシアの作曲家ラフマニノフをお贈りします。
まず前半は、2016年グリーンホールでのリサイタルにて、イマジネーション豊かで瑞々しい歌心にあふれる演奏を披露したことで記憶に新しい横坂源をソリストに迎えて、サン=サーンスの《チェロ協奏曲第1番》を。後半は、チャイコフスキーの後継者ラフマニノフの《交響曲第2番》を。西洋のエッセンスをとり入れながらも、とりわけ自国への強い想いを旋律に込めたのがラフマニノフとも言えますが、自国愛という点ではフランスの作曲家サン=サーンスにも同様のことが言え、山田和樹と横坂源のフレッシュなコンビによって東西の音楽の比較をお楽しみ頂けることでしょう。
ロシアの音楽には、土の香りや広大な大地がまるで目の前に広がるような不思議な力があり、それがまた魅力です。2018年度は、ラザレフ・山田の両指揮者がツアーコンダクターとなって、ロシア音楽の奥深い森へとお連れします。

Kazuki Yamada
2009年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。以降、破竹の勢いで活動の場を広げている。これまでにパリ管、ドレスデン国立歌劇場管、フィルハーモニア管、ベルリン放送響、サンクトペテルブルグ・フィル、チェコ・フィル、バーミンガム市響、シュトゥットガルト放送響など各地の主要オーケストラで客演を重ねている。2014年にはスイス・ロマンド管の15年ぶりの日本公演、2016年にはバーミンガム市響の日本公演を成功に導いた。2017年2月にはベルリン・コーミッシェ・オーパーで《魔笛》を指揮し称賛された。現在、モンテカルロ・フィル芸術監督兼音楽監督、スイス・ロマンド管首席客演指揮者、日本フィル正指揮者、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、横浜シンフォニエッタ音楽監督。2016年文化庁芸術祭大賞、2017年芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。ベルリン在住。
公式ツイッター https://twitter.com/yamakazu_takt
Gen Yokosaka
2桐朋学園女子高等学校(共学)、同ソリストディプロマ・コースを経て、シュトゥットガルト国立音楽大学、並びにフライブルク国立音楽大学で研鑚を積む。 13歳の時に東京交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲でデビュー。全日本ビバホール・チェロコンクールを最年少で優勝、ミュンヘン国際音楽コンクール第2位。室内楽部門では、2009年に全ドイツ学生音楽コンクールで第1位を受賞。出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、ホテルオークラ音楽賞など多数受賞。これまでに、鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスの各氏に師事。2016年9月、「J.S.バッハ:ガンバ・ソナタ集(ピアノ:藤井一興)」のCDリリースを記念した相模女子大学グリーンホールでのリサイタルでは、好評を博した。