日本フィルハーモニー交響楽団

第7回相模原定期演奏会

※演奏会の聴きどころや曲目を解説するプレトーク(14:00~14:15)があります。

第7回 2016年 5月 15日(日) 14:30開演(13:45開場)

指揮/アレクサンドル・ラザレフ[日本フィル首席指揮者]
ヴァイオリン/渡辺玲子
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲 K.492
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219《トルコ風》
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
※出演者・曲目等は変更になる場合があります。

相模女子大学グリーンホール・大ホール(相模原市文化会館)

ロシアの猛将ラザレフが極める “ふたりの時代の寵児”

第 7 回は、第 3 回演奏会で満員の聴衆を沸かせたラザレフが、再び登場します。
今回ラザレフが採り上げるのは、モーツァルトとベルリオーズ。
さまざまな国のエッセンスを吸収することで自身の音楽性を確立したモーツァルトは、時流に敏感に反応しながら名声を得た作曲家でもあります。ヴァイオリン協奏曲《トルコ風》はまさに当時流行したトルコ風の音楽を採り入れた作品でもあり、ヴァイオリン協奏曲発展の萌芽を示す名作です。独奏を務めるのは、ヨーロッパ・ツアーで共演し日本フィルとも縁深い世界的ヴァイオリニスト渡辺玲子です。
楽章ごとに自身の恋愛体験に由来する標題を付したベルリオーズの《幻想交響曲》は、以後の管弦楽拡大を予兆させる大編成からなり、奇想天外なストーリーをもつことから、当時センセーションを巻き起こした作品です。
革新的な音楽を作りつづけ各々の時代をリードした寵児の作品を、猛将ラザレフが極める聴き逃せない機会です。

Alexander Lazarev
ロシアを代表する指揮者の一人。2008年9月から日本フィル首席指揮者。モスクワ音楽院でL. ギンズブルグに師事、同音楽院を首席で卒業。71年にソ連国際指揮者コンクールで第1位、翌年にはベルリンでのカラヤン指揮者コンクールで第1位とゴールド・メダルを受賞。87年から95年にかけてボリショイ劇場の首席指揮者兼芸術監督を務めた。92年から95年にかけて BBC 響の首席客演指揮者を、97年から05年までロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管の首席指揮者を務めた。
数多くのCDをリリースしており、日本フィルとは就任以来、オクタヴィア・レコードから「首席指揮者就任記念演奏会ライブ盤」を含む10枚、日本フィルからは4枚のCDをリリースしている。16年9月から日本フィル桂冠指揮者兼芸術顧問に就任する。
Reiko Watanabe
超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性と幅広いレパートリーで、世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。これまでにワシントン・ナショナル響、ロサンゼルス・フィル、フィルハーモニア管、BBC響、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロシア・ナショナル管、バンベルク響など欧米アジア各国のオーケストラとの共演のほか、96年日本フィルヨーロッパ・ツアーにて共演し、絶賛を博した。 国際教養大学特任教授。05年第35回エクソン・モービル音楽賞奨励賞受賞。ニューヨーク在住。
使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。

http://www.reikowatanabe.com/