相模原南市民ホール

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監督:成瀬巳喜男の4作品をフィルム上映します。

2016.09.25

各作品のミニ解説です。

詳細は作品タイトル(青文字)をクリックするとご覧いただけます。 

 

『めし』 11/10(木)12:00上映

妻の三千代(原節子)は、夫(上原謙)のだらしない寝顔を見ながら、女の幸福とはしょせんこんなものかもしれないと納得してしまうのである。主演の上原謙、原節子はともに美男美女と称された俳優だが、平凡で退屈な男と所帯やつれした女を、見事に好演している。…上原謙、原節子の顔の表情が見どころ。

多摩川土手、小田急線豪徳寺駅、南武線矢向駅、阪堺電鉄電軌阪堺線天神ノ森駅の界隈で撮影が行われ、当時の様子を今と比べてみることも本作品を観る楽しみの一つです。

 『乱れ雲』 11/10(木)14:20上映

江田由美子(司葉子)の夫をはねた三島史郎(加山雄三)はこの事故が原因で青森へ左遷された。夫を亡くした由美子は、事故の1年後に十和田湖畔の実家へ戻ってきた。由美子の史郎への深い憎しみが徐々に愛情に変わりはじめる…が、近くで起こった交通事故の救急車のサイレンが由美子に夫の事故を思い出させる…。ロケ地は十和田湖畔。

『おかあさん』11/11(金)10:20上映

この作品は当時、全国の小学生から募集した作文をまとめた「おかあさん」をもとに、水木洋子が脚本化したもの。

戦災で失ったクリーニング店をようやく再開したのもつかの間、夫は過労で病床に伏し、病弱な長男は息を引き取った。娘二人と幼い甥をかかえて懸命に働く母(田中絹代)。そんな生活ぶりを長女(香川京子)の目を通して描いた作品。

母(田中絹代)と長女(香川京子)が家族で行った向ヶ丘遊園地。今は閉園した向ヶ丘遊園地の撮影当時の様子を見ることができる。懐かしい風景も本作品を観る楽しみの一つです。

『流れる』 11/11(金)12:40上映

隅田川畔の花柳界・柳橋を舞台に、置屋の女中として雇われた女の眼を通して、零落する花街の姿を描いた幸田文の同名小説を、田中澄江、井出俊郎の脚色により映画化した。

田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、岡田茉莉子、杉村春子ほか当代を彩る女優陣の火花散る競演を得て、芸者として生きるさだめを抱えた女たちのけなげさやエゴを存分に引き出し、成瀬巳喜男の代表作の一つとなった。

 

珠玉の作品をフィルム上映で、なんと1作品500円でお楽しみいただけます。

チケット好評発売中!!

全席自由:500円 2枚セット券:450円

※2枚セット券は、チケットMoveでの予約及び相模女子大学グリーンホール、杜のホールはしもと、相模原市民会館の各チケット・カウンター、南市民ホール窓口で取扱い。

※2枚セット券は上映館の作品のみ組み合わせが可能。