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《インタビュー 》シリーズ杜の響きvol.36 大山大輔氏インタビュー

2017.02.22

3/18(土)に開催する、クラシック公演シリーズ杜の響きvol.36 小林沙羅×大山大輔×佐藤卓史 オペラティック・トリオリサイタルに出演されるバリトンの大山大輔さんに公演直前インタビューを行い、今回の“観どころ”や“聴きどころ”を伺いました。

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大山大輔氏にインタビュー

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“今回の、メノッティのテレフォン(電話)は大山さんが訳詞されていますが、見どころ、聴きどころについて教えてください。”
 
「もともと英語で書かれている言語を日本語で書かれているように訳詞しましたので、
聴きやすいというところが一つのポイントです。テレフォンは、電話を通して繰り広げられる男女の物語です。ルーシーとベンの2人しか出てこないこのオペラですが、今回は休憩なしで一気に駆け抜けていきます。
電話にかまけるルーシーと結婚したいベン、そして電話との三角関係のこの物語では
なんと電話がライバルのような形になります。電話が普及し、全世界的に広まった瞬間を切り取ったこのオペラは、当時の社会情勢を表しているといってよいでしょう。
“黒い二人組の化け物め!”というセリフが出てきますが、これに反撃するところがまた、見ものです。
本気で惚れた男が弱くなるのは、今の時代も同じですね(笑)
文明の進歩で常に変化する電話と、いつの時代も変わらない男女の織りなす物語の違いに注目いただいても面白いと思います。」

 
 
“今回の3人のオペラはおもしろそうですね。”
 
「今回のコンサートは私自身もとても楽しみです。フレッシュさを持ちながら少しづつ音楽への手ごたえを感じている3人で開催できることを嬉しく思います。
そして、これは今しかできないことですね。杜の響きシリーズとしても初めて歌劇、歌曲を取り上げていますし、このトライアングルで臨むのも今回初めてです。
これを機会にまた新たなスタートが切れると感じています。数年経って3人がどんな色合いに変化していくのかも楽しみです。まずこの初回をテイスティングしていただいて、是非また杜のホールはしもとに帰ってきたいですね。」

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“きっとその時は、今回のコンサートとはまた別の響きを感じることができそうですね”
 
「そうですね、また別の響きがそこにあると思います。今回のコンサートで得るものはたくさんあるでしょうし、3人の音楽が時の流れでワインのように味わいが変わっていく面白みがあります。」
 
 
“ズバリ、今回のシリーズ杜の響きはどのような方々に聴いていただきたいですか”
 
「クラシックファンの方々はもちろん、はじめてクラシックを聴く方々にも声楽の魅力を味わっていただきたいですね。ピアノと声楽で時間を掛けてじっくり味わう機会はあるようで、なかなかないのかもしれません。今回のように音の響きがしっかりしているホールで聴いていただきたいです。
小林沙羅さんのリサイタルで私がゲスト出演することや、逆に私のディナーショーで沙羅さんがゲストということはこれまでもありました。でも、今回は3人が同じバランスで出演します。これはある種勇気のいることですし、このトリオという3点で作品を支えるということがとてもよいと思っています。」

 
 
“今回のプログラム解説でもみなさんの年齢の近い方にお願いしています。それも作品の
エネルギーになると思います。“

 
「そうですね。そういった部分を含めて、公演当日は楽しみです。」
 
 
“オペラの曲がはじめての方も楽しめますか?”

「もちろんです。オペラというのは、250年、300年前から続いて、受け継がれてきています。そして現代でもオペラを楽しみにされている方が世の中に大勢います。
これまでオペラの曲に触れたことがない方も「一体オペラってどんなものだろう」と
思って是非聴きに来ていただきたいです。
 そして、そのために今回、メノッティの《電話(テレフォン)》では日本語訳をつけています。字幕ではなくて、日本語でダイレクトに楽しんでいただきたいというのが最大のポイントです。ミュージカルが今日本で流行っていますよね。
それは、ある種日本語で観て、聴いて楽しめるからという部分もあるからだと思います。
私たち音楽家は作曲された意図を大切にしたいという思いから、元の言語を大切にしていますが、それはここ60年くらいのことなんですよね。
一番最初は日本語で入ってきていますし、またそこに回帰するのを私自身は目指していますし、オペラ界としてもそれが今求められているのではないのかなと思うことがあります。お客様に喜んでいただけるためには、通じる言葉でおもてなしをしたいという気持ちもあります。そういう意味でも日本語で上演できるのは嬉しいですね。」

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“私も最近ミュージカルを見に行く機会があって、日本語で聴くことが続いてありまし
たが、いいなって思いました。”

 
「やはり日本語で上演すると心にフックするんですよね。音楽が語っているし、それに言葉が被さると、聴く方の感情に働きかけます。よく海外のモノを観ると字幕と舞台を交互に目で追ってしまいますが、集中を逃したくないお客様にとっては、できることなら日本語で提供したいです。今回公演の前半は原文で、後半は日本語でというこの形はとてもいいと思います。」
 
 
“2倍楽しめるといったかんじでしょうか”
 
「たしかにそういう意味ではそうですね。」
 
 
“最後に、あらためて相模原市の方々や、公演を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。”

「相模原の皆さんはこんなに良いホールがご近所にあってとてもうらやましいです。ぜひそこで起こる出来事を、その瞬間を逃さないでほしいです。きっと素敵なコンサートになることをお約束します。」

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“大山さん、ありがとうございました。”

「ありがとうございました。」
 
 
今回インタビューさせていただいた大山大輔さんが出演する公演は、3/18(土)14:00開催のシリーズ杜の響きvol.36 小林沙羅×大山大輔×佐藤卓史 オペラティック・トリオリサイタルになります。皆様のご来場お待ちしています。

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シリーズ杜の響きvol.36 小林沙羅×大山大輔×佐藤卓史
オペラティック・トリオリサイタル